2011年4月26日火曜日

モヤモヤとした社会の中

現在の社会は、何かモヤモヤとした中にフワフワと漂っているようなところを感じる。
今回の東日本大震災の支援で、あらためて浮き彫りになっている問題、色々とあるだろうが、その中で行政の動きの遅さについて述べてみたい。これは震災に限ったことではないが、このようなことがないときはあまり表に出てくることがない。

被災地で次のようなことがあったと読売新聞が伝えている。
全部で5千万円以上?避難所で現金配る2人組
 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の避難所に「西日本有志の会」「西日本小売業協会」などと名乗る男性2人組が現れ、避難住民に直接現金を配ったことが23日、わかった。

 市が同日、災害対策本部会議で明らかにした。

 市によると、2人組は21、22の両日、市内の避難所計6か所で3万円ずつ茶封筒に入れた現金を避難住民に配ったほか、市牡鹿総合支所で、職員に3万円の茶封筒約170通、計約500万円を渡していった。総額は5000万円以上とみられる。避難所の職員が「やめてください」と言って断っても配り続け、その後立ち去ったという。

 話を聞きつけたほかの被災者からは「不公平だ」と訴える電話が市に寄せられており、市は「志はありがたいが、被災者に公平に配れる義援金として送ってほしい」と呼びかけている。
(2011年4月23日20時44分 読売新聞)
まず1つには,なぜ「西日本有志の会」「西日本小売業協会」などと名乗る男性2人組がれ、避難住民に直接現金を配ったのかという疑問が湧いてくる。なぜこの場所であったのか,多くの避難所の中からなぜここを選んだのかということもあるが、今回はそれは横においといてなぜ彼らがこういう行動に出たのかということだ。もう3月11日の震災から1ヶ月半にもなるというのに、義援金などが必要なところに十分配布されてないもどかしさからの行動ではなかろうかと推測する。

行政の動きが遅いのには震災の規模が大きかったということや、サポートする拠点が被災を受けているというも問題もあるが、行政が過去からずっと持ち続けている保守的な内向志向とでも言うような体制があると思う。自分たちの把握できないこと、外部からの割り込み、想定外の事態には門戸をかたくなに閉じている。

これは何も行政に限ったことではないだろうが、ある体制があるとその中ではある程度の自由な動きや情報のやりとりはできるだろうが、見ず知らずのものがなにか建設的な意見なり提言を個人の立場でしようとすると、まず取り合ってくれないことがよくある。

彼らは自分たちのテリトリをかたくなに守ろうとしているかのように見える。

0 件のコメント: