生活と原子力 06 なぜ「東通原発」は非常電源が入ったか?
5年前から私は「原発は地震で壊れる」として、安全委員会部会、講演、書籍などで原発の耐震性を考え直さなければならないと訴えてきた。自分が「予言」したからということではない。実は予言などという大げさなものではなく、「科学的な合理性を持って原発は地震で倒れる」のであり、実に簡単な原理なのである。それを「原発は地震で大丈夫」と口で言ってきただけなのだ。もし、それを日本社会が理解してくれれば、原発は少しは安全になる可能性がある。原理は簡単だ.1) 耐震設計自体が低い(柏崎、福島は震度5、今回の地震の結果から見ると、女川は震度5、東通は震度4で設計したと考えられる)2) 原子炉だけを守るようになっていて「原子力発電所」や「付近住民」を守ろうとはしていない。これが現実なのに、政府、原子力委員会、原子力安全委員会、保安院、電力会社、県、市町村の首長は、いずれも、「原発は地震で壊れない。安全だ」と言い続けてきた。
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