2011年5月27日金曜日

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 〜世間に転がる意味不明」から

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110526/220252/?bv_ru
2011年5月27日(金)
パニック回避の代わりに彼らが失ったもの

 東京電力は、今月の15日、福島第一原子力発電所の1号機について、以下の発表した。すなわち、15日現在の暫定的な解析結果によれば、1号機は、地震発生から16時間後には燃料の大部分が溶融・落下する、いわゆる「メルトダウン」の状態に陥っていた可能性が高いというのだ。
《中略》
 メルトダウンが起こってから、それを確認するまで2カ月以上が経過していた計算になる。
《中略》
 なるほど。
 東電が、震災以来、事態を把握していなかったのだとすると、この2カ月の間、われわれは行き先不明のバスに乗っていたことになる。計器はめちゃめちゃで、ドライバーは意識不明のままハンドルの上に突っ伏していたわけだ。
《中略》
 もしかして、狙いは、ここにあったのだろうか。
 つまり、彼らは、国民の危機意識が麻痺するタイミングを待っていたわけだ。
 事実、「驚く」ということに関する私の閾値は、2カ月前に比べれば1兆倍ほどに上昇している。
《中略》
 政府の人間は、「発表を遅らせたおかげで、不要なパニックを引き起こさずに済んだ」というふうに考えていることだろう。
 メディアの中にも内心でそう考えている人々は少なくないと思う。

 しかしながら、政府および東電は、初期の混乱を回避した代わりに、もっと大切なものを失っている。この点を見逃してはならない。
《後略》

2011年5月25日水曜日

5月23日参議院行政監視委員会のこと

2011年5月23日、参議院の行政監視委員会で、小出裕章氏はじめ、後藤政志、石橋克彦、孫正義が参考人としてそれぞれ意見を述べた。

各委員会の様子は、インターネット上でも見れるように参議院でも衆議院でもライブ中継されている。
参議院のインターネット中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
衆議院のインターネット中継
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

参考人の意見陳述の様子は、http://www.youtube.com/http://www.ustream.tv/などでも見れるので割愛する。

それぞれ素晴らしい意見を陳述されているのだが、この委員会での様子なり議事録等が他の議員に果たして伝わることはあるのだろうか?非常に疑問を持つ。

特に、行政監視委員会などというものの存在自体、われわれ一般の人は知らなかった人が多いだろう。そんなに人気のあるような委員会でもなさそうだ。だとしたら、普通は(国会内のことはよく知らないが)議事録としての文書事態は残るにしても、委員会内部の委員のみが知るだけで終わるのではないか?各委員も、それほど力を入れてないかもしれないし、有力な見識の高い委員がおれば別だが、国会内でこのような意見が広く知れ渡ることはないのではなかろうかということを思ってしまう。

広まる広まらないは別として、インターネット上では非常に関心が高かったようで、回線が度々パンクしてつながりにくくなった。もともと、そんなにアクセスがあるなどと想定せずに開設しているものと思われる。これは正しく想定外でしたと言い訳するのだろうか?

インターネットのユーザー数は飛躍的に伸びている。従来の報道に満足せず、自ら情報を積極的に取りに行こうとしている者は多い。今回の、福島原発の事故の対応でも、政府や東電の発表のお粗末さ、隠蔽体質が明らかになりつつある。このような態度で、国民に対峙しているとしたら、許されないことだ。

今までの政府をはじめ国会議員、官僚や地方議員も含めて、産業界を重視し、一般国民をないがしろにしてきた。少なくともそう受け取れるような行動なり、発言が多く見られた。選挙で当選することが大事であるから、得票田に顔が向くのは仕方のないことかもしれないが、そんな議員の姿を見れば選挙に行きたいという気持ちは起こらない。

広く、ユーザーに開かれた国会にしてほしいと切に願う。

2011年5月19日木曜日

映画「100000年後の安全」の短縮版50分-NHKBS

NHKBS20110224 地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~(Into Eternity)

NHKBS20110224 地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~(Into Eternity)  from open_box on Vimeo.

2011年5月17日火曜日

「伊東 乾の「常識の源流探訪」」から

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110516/219989/
「2カ月後」のメルトダウン発表と内部被曝
正しく怖がる放射能【6】
《中略》 と同時に第一に考えねばならないのは、海水や土壌など、周辺環境への漏出でしょう。これは、空気中の放射線量の危険性を評価するのとはわけが違います。環境内に漏れ出た放射性物質は、とりわけ生物による濃縮が懸念され、魚介類や野菜などを通じて人間が摂取する内部被曝のリスクも、大いに懸念して「正しく怖が」らねばなりません。
《中略》
 具体的にどうすればよいか、と言えば、極力被曝のリスクを下げるように万全を尽くすしかありません。人の住む環境は除染に努め、新たに生活環境内に汚染物を持ち込まず、原子炉周辺に汚染物質・汚染水は閉じ込める。
《中略》
 あるいは義務教育機関で提供される「給食」はどうでしょうか。今、1号機の炉心が溶解して冷却水で直接核燃料を洗っている状態で、環境汚染から私たちが最も恐れなければならない「内部被曝」つまり放射性物質を飲食物を通じて、あるいは呼気を通じて体内に取り込んでしまう危険性が、上記の「試算」の中に1 行でも記されていたでしょうか。

 学校で出される給食のご飯やおかずの一つひとつにカウンターをあてて線量を確認しなければ安心して食事ができない学校、などという状況があってよいものか。

 私は一貫して福島第一原発事故に関するあらゆる問題は、基本ソフトランディングで進めるべきと記しているものですが、明白なリスクに対しては決然とした判断を下す必要があります。文部科学省は「実際に測定されている線量はもっと低く、かつ減少し続けている」とアピールしますが、内部被曝を勘定に入れない試算しか発表せずにこれでは、肝心な点が欠落しているというべきでしょう。

原発マネーに群がった政治家・学者・マスコミ

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4845
総力特集 原発マネーに群がった政治家・学者・マスコミ
この国は電力会社に丸ごと買収されていた
《中略》
 カネが落ちるとともに地域には雇用が生まれた。学校では子どもたちが原発の素晴らしさを教え込まれ、「なぜ原発を批判する人がいるのか信じられません」などと、作文に記した。

 だが実際には、町々は事故の以前から、原発マネーによる〝バブル〟の後遺症に苦しんでいたのだった。

「最初は大きなおカネが落ちても、10年も経つと交付金の額も下がってきて、今度は作りすぎたハコモノ施設の維持費でクビが回らなくなってしまった。クスリの効果が切れるようなものです。よその人から見たら相当のおカネで潤ったように見えるのでしょうが、実際には当初いた原発長者の大半が消滅したのですよ」(富岡町の元郵便局員で原発問題に40年取り組んできた石丸小四郎氏)

 原発が落とすカネで、過疎地だった町はしばらくの間、賑わったように見えた。だが、やがて原発の出入り業者の決定が入札制に変わり、地元業者は弾き出されるようになった。夢の町になるはずだった双葉町は、'08年度には原発のある町で全国唯一、財政の早期健全化団体に転落している。

 結果的に、これらの町の住民の多くが、原発の事故によって帰る家と土地すら失いつつある。関係のない人々が「カネをもらったクセに」と批判するのは簡単だが、そう仕向けて地元を骨抜きにしたのは国であり、電力会社なのだ。住民の信頼を裏切り、「想定外」という言葉の連発で責任逃れをする者たちの罪は、あまりに大きい。

 環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は、「産官学が一体化した原子力村を解体しなければならない」として、こう語る。

「原発推進によって利益を得るごく一部の人間たちのために、消費者も世界一高い電気料金を払わされているのが現状です。今後は原子力安全委員会など、官僚と電力会社にとって都合のいい人たちだけのクローズド・コミュニティを解き、第三者や市民の目が行き届く組織に変えていかなければなりません」

 前出の佐藤氏もこう語る。

「私はいまある原発をすべて止めてしまえ、とは言いません。しかし、有名無実化している原子力安全委員会を独立した存在にするなど、信頼できる組織に作り直す必要があります。安心とは、信頼です。そうしないと、日本は世界からの信用も失うでしょう。すでに失って三流国になりつつあるかもしれないのに、四流国へと成り下がってしまうかもしれません」

 福島第一原発の爆発は、原子力村が作り上げて来た虚構を同時に吹き飛ばした。日本の未来にとって、原発は必要なのか否か。いま国民全体が問われている。

2011年5月15日日曜日

UST-110511 河野太郎 × 岩上安身 インタビュー

地球サミット1年前イベント

地球サミット1年前イベント
『WorldShift Forum 2011 -シフトを、日本から。-』
http://www.worldshift.jp/wsf2011.html
エネルギーと消費のシフト(河野太郎・飯田哲也・マエキタミヤコ・SUGIZO)
http://www.ustream.tv/recorded/14711905
エネルギーのシフト
化石燃料やウラン資源から自然エネルギー
省エネと持続可能な再生エネルギーへのシフト
政治を動かすー議員への働きかけ

2011年5月11日水曜日

「伊東 乾の「常識の源流探訪」」から

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110404/219288/
これからの「放射能」の話をしよう
今を生き延びるための科学常識
 3月11日に発生した震災と事故。災害のごく初期「放射物性物質の漏れが確認された」と報じられた時には、過剰反応も含めマスコミは大変な反応を見せて いましたが、3月末、ないし4月に入ると「地下水中から高濃度の放射性物質検出」「冷却水がそのまま海に流れ出ていた可能性」といった初期とは比べものに ならない大変な内容が報じられても、テレビ各局はお笑いやバラエティを流していて字幕スーパーも走りません。
震災から数週間の段階でも、すでに各種の「慣れ」によって、情報に対する反応が鈍化してしまっているわけです。これが2年、3年と続くなら、明らかに社 会全体の放射線情報への関心は低下してしまうでしょう。こうした「慣れ」によって、人が油断してしまう最大の理由は、情報の内容をよく理解していないから だと私は思います。
《中略》
 逆に言えば多くの人は「もう大丈夫」「なんともない」「心配は要らない」と誰かに言って欲しいとも思っています。しかし残念ながら、福島原発事故は数週間とか数カ月で「もう大丈夫」と誰かが言えるような状況ではありません。現在の過熱した炉内の冷却だけでも年単位の時間が掛かり、この間なんらかのきっかけで突然放射性物質が噴出しないという保証はありません。

 しかし方法はあります。突発的な事故を事前に察知する方法には限りがありますが、速報に気をつけていれば、多くの人が状況を正しく知った上で、影響が自分のいるエリアに及ぶまでの間に、いろいろな自衛策を取ることができます。
正しく情報を得ることが大事だということだが、人間は災害が我が身に降るかからねば何らかの行動を取りにくいということがある。現場ではものすごい緊迫感でとらえられていることも、遠く離れたところでは緊張を持ってとらえられない。

情報はあらゆる所で、いろいろな方法で、また解説などもいろいろ出ている。どの情報を取るかによっても人の行動は違ってくる。情報を取捨選択するのは取得する者に委ねられる。常日頃から、どんな情報をどう取得するか目を養っておくことが大切だ。

2011年5月10日火曜日

【福島原発】5/9/月★どこまで危険を我慢できるかと言う判断を

【福島原発】5/9/月★どこまで危険を我慢できるかと言う判断を
二重扉の開放についてー京都大学原子炉実験所助教授 小出裕章先生に聞く
http://youtu.be/VEJFhnnRczg

《要点》
今まで37京とか67京とかといった量が排出されている。
それに比べたら5億ベクレルは、低いということだがこれとてもとてつもなく大きい。
被爆量に安全などということはない。

循環型冷却装置を付けたいが、時間あたり700ミリシーベルトの放射物質が検出されている。

安全性というものはない。

小出さんの話

Ustream.tvから
IWJ岩上安身が、京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く
「福島第一原子力発電所」事故に対する解説
iwakamiyasumi2 05/09/11 09:31PM
http://www.ustream.tv/recorded/14602600
iwakamiyasumi2 05/09/11 10:11PM
http://www.ustream.tv/recorded/14603074

2011年5月9日月曜日

原子力発電の何が本当に問題なのかー小出裕章先生の解説

http://youtu.be/1fcC2X2r3Bc
原子力発電の何が本当に問題なのか。小出裕章先生が分かりやすく深く解説。
Nチャンネル13「放射能廃棄物の問題」をまとめて、本来の講演の形、全編に戻してアップします。
原子力発電の問題については、今や誰もが真剣に考えなければなりません。

原子力発電のトータルコストを考えねばならない。発電時のコストだけで安いだのクリーンだのと論じることがナンセンス。

廃棄放射性物質の管理
低レベル放射性物質の管理:300年
高レベル放射性物質の管理:100万年
電力会社の歴史,たかだか40数年、国の歴史たかだか2千年、地層処分をしたところでその地層がどうなるかは誰も責任が持てない。

2011年5月7日土曜日

Ubuntu紹介デモンストレーション

4月16日にUbuntu11.04の紹介セミナーがあったようだ。
(オープンソースカンファレンス2011 Kansai@Kobe)
http://prezi.com/w3_s_huz0x6c/ubuntu-1104-preview/

2011年5月5日木曜日

Ubuntuの新バージョン

Ubuntu11.04が4月28日にリリースされて、もう一週間になる。リリース直後に、アップグレードして使っているのでその感想を書いておきたい。

まず、インストールしているハードディスクであるが、これは複数ある。なんのために複数にしているかと言えば、万が一の備えにというのと、今回のように新バージョンが出たときにまずは試用してみてからということがある。

だから今回アップグレードしたのはUbuntu10.10がはいっていた予備機の方だ(HDD120G)。
マシンのスペックは、
CPU: AMD Athlon X2 DualCore Processor BE-2350
メモリ: 2.0GB
ビデオカード: ATI Radeon HD4300/4500 Series
という自作マシンだ。

インストールの手順や詳細は、ネット上に数多く出されているので省略する。
今までのUbuntuとどこが変わったのか、使い勝手はどうかという点で述べてみたい。

1.まず目につくのがなんと言っても、UIのUnityだろう。これまで採用されていたGNOMEに変わって、デスクトップ環境にUnityに変更になった。Unityは、Compizとの組み合わせによるデスクトップ環境なので、Compizが動作するかどうかがまず問題になる。推奨ハードウェアについては、UnityHardwareRequirementsに出ている。
Unityを無効にすることもできる。ログイン画面で「Ubuntu Classic」を選択してログインすればこれまでのデスクトップ環境が有効となる。ただし、11.10ではまた、「Ubuntu Classic」はなくなるようなことが言われているので、しばらくは様子見が続くかな友思う。Unityは3Dグラフィックに対応していないと使えないので、「VirtualBox」ではUnityを使うことはできない。

2.Firefoxが3.xから4になった。これで一番変ったと思うのは、3.xでは、複数のタブを開いていたときにそれを保存してとじることができたが、4.0ではそれがなくなっている。また、ホームボタンがなくなったこと、ブックマークの管理がなくなったことが大きい変化だ。(その後、上部タイトルバーからブックマークの「すべてのブックマークを開く」をクリックすることで、これまでの「ブックマークの管理」が表示される)

3.標準のオフィススイートがOpenOfficeからLibreOfficeに変更になったこと。使い勝手はそれほどの変化はないようなので困ることは今のところない。

これらが特に変わった点で、相対的には普段の使用で困ることはない。
11.04にかわつたことで参考にしたサイトを上げておく。